話と英会話 : 英語よもやま話

 救世主 : the one

ハリウッド映画マトリックス で有名になった英語表現、「He is the one.」。マトリックスの主人公ニオは、“The one”=“救世主” として映画の中で描かれています。“one” に定冠詞 “the” をつけた場合は、 「特別なもの」 を意味し、神とか救世主という意味を表現する言葉として使われています。

キリスト教国家である英語圏の世界では、日常的に宗教の話題が多く、かなりの人たちが、今でも救世主の出現を期待しています。 私もアメリカにいたときに、よく、「Tell me about Japanese religion. (日本の宗教について教えてください)」 とか、「What is your God? (あなたの宗教は?)」 と聞かれました。

もし、あなたが外国に行って、こんな質問をされた時には、「I do not believe God.(私は神を信じていません)」 とか 「I am not interested in religion. (私は宗教には興味はありません。)」 と答えることは避けたほうがいいです。 外国にも無神論者(Atheist)はたくさんいますが、いわゆる普通の人 “Ordinary People” は、敬虔なカソリック、プロテスタントであり、イスラム教、ユダヤ教等、何らかの神を信仰しています。宗教は生活の一部です、従って、信仰を軽んじる人は信用されません。

外国に行く前には、英語のレッスンのほかに、仏教とか、八百万の神についての知識をインプットすることをお勧めします。 アメリカでアカデミー賞を受賞した千と千尋の神隠し が証明しているように、日本独特の多神教は西洋の人々にとって大変興味があり、日本人と会える機会があれば、必ず質問する話題の一つです。 

私は、外国で、日本人の信仰心を表現する方法の一つとして、よく、「神棚」 のことを例にあげました。「Most of Japanese houses have a kind of the altar, called "Kamidana", and my parents used to pray to God every morning. (多くの日本の家には、祭壇の一種である神棚があり, 私の両親は毎朝神様に拝んでいました)」。残念ながら、最近のマンションの家には神棚は存在しなくなりましたが。

英語よもやま話トップへ

スマートフォンサイトへ