話と英会話 : 英語よもやま話

 知らない : I don't know.

英語圏の国に行ったときに、何かについて質問された場合、あなたがそのことに関して全く知らないなら、また、 ほんの少ししか答えられないなら、即座に、「I don't know.」 と答えることを薦めます。

日本では、誰かに質問された場合、「知らない」 と言ってしまうと、相手は、この人はなんて冷たい人 なんだろうと思ってしまうことが多く、あなたも、嫌われてしまいたくないから、取りあえず、何かを答え、話していくうちに、相手に私が知らないということに気づいてもらおうとします。

英語圏の人にとって一番大事なことは、相手が何か情報を持っているかどうかを最初に知ることが重要ですから、 最初に 「I don't know.」 と言うことは、決して失礼なことでもなく、相手もあなたが冷たい人だとは思いません。 逆に、適当に答えたり、はぐらかしたりすると、かえって、あなたの態度が疑われ、あなたは信用されなくなることがあります。

私も、アメリカに生活していたはじめのころは、わたしが質問することに対して、かなりのアメリカの人が、 「I don't know.」 と スタートするので、いやな気がしました。 でも、だんだん慣れてくると、ああ、この人はこのことは知らないのだから、ほかの事を聞こうと思うようになりましたし、 相手が、私の質問に関係した、思ってもいなかったことを教えてくれることがあることがわかり、 だんだん気にならなくなりました。

私が通っていた学校でも、大変有能な教授が、学生の質問に対して、「I don't know.」 と答える場面によく出会いました。このような場合、質問をした学生は、質問の内容を少し変えたり、または、 教授は 「I don't know.」 といった後に、質問に 関連すると思われることを学生に対して話します。

英語で話す、英語で書く、という場合の、もっとも大事なことは、話し手、書き手が、これからどんなことを話すのか、書くのか、という進路をはじめに相手に対して表現することです。 日本語のように、話、または、文の最後になって、話し手、書き手の意思がわかるということは、通常、英語圏の国では、 ありえません。

英語よもやま話トップへ

スマートフォンサイトへ