ターゲット・マーケット (market targeting) とは、「マーケット・セグメンテーションで分割されたどのセグメントに商品を売り込むかを決めるプロセス」です。 ターゲットとなるセグメントは、一つであることもあるし、複数であることもあります。
2005年、トヨタ自動車が日本市場に導入した高級乗用車 “ レクサス ” の場合、マーケット・セグメンテーションの重要な要素である Demographic factors (人口統計的要素 : 年齢、性別、所得、教育等)と、 Psychographic factors (心理学的要素 : 社会的地位、生活スタイル等)から 選定された高所得者層 (upmarket customers )が、ターゲットになったのではないかと思われます。
ターゲットとなるセグメントを決める場合、次のことも大きな決定因子となります。
トヨタ自動車の競合相手であるホンダが、 “レクサス” と同じ高級車である “アキュラ” の日本市場投入を延期しました。ターゲットとなる高所得者層 のマーケットの規模、成熟度、そして、競合相手(トヨタ自動車)の動向をもう少し見極めてからという感じがします。