株式や債券を売買する場所を証券取引所 （securities exchange） といいます。代表的なものに、ニューヨーク証券取引所 （NYSE ＝ New York Stock Exchange ）、ナスダック （NASDAQ ＝ National Association of Securities Dealers Automated Quotations ) があります。

ナスダックは、ニューヨーク証券取引所とは違い、実際の取引所 （場所） があるわけではなく、 全米証券業協会のネットワーク上に存在する架空の取引所です。ディーラーネットワークを通して取引が行われる ので、OTC （over-the-counter ） exchange ＝ “店頭取引所” の仲間ですが、北欧の証券取引グループ（OMX）との合併で世界第２位の巨大証券取引所に成長します。

ロンドン証券取引所 （LSE ＝ London Stock Exchange ） もイタリア証券取引所を買収することにより、 東京証券取引所 （TSE ＝ Tokyo Stock Exchange ） を追い抜くことは確実で、このままでは、東京証券取引所は世界三大取引所から外れてしまう可能性がでてきました。

上記の文は、経済学のテキスト 「Economics：Principles and Policy 」（Authors: William J. Baumol, Alan S. Blinder) からの引用で、 「株式は、会社の一部の所有権を表す」と述べられています。

会社が発行する株式には、普通株式 （common stock ) と 優先株式 （preferred stock ) があり、普通株式は、 株主総会での投票権（議決権）を持つ一般的な株で、優先株式は、投票権はないが、株に対する配当（dividends）を、普通株式の所有者に 支払う前にもらえる権利があります。会社が解散した場合は、優先株式をもった方に優先して財産が分与されます。